JSCE 2012 - 第67回年次学術講演会 - 「地域の復興、日本の再生?土木工学が果たすべき役割?」
Topics/Call fo Papers
平成24年度土木学会全国大会を、9月5日(水)から7日(金)までの3日間、名古屋大学を会場として開催いたします。
中部地方での開催は、平成16年以来8年ぶりとなりますが、学会最大の行事である全国大会をこの地で開催することは、中部地方の社会資本整備を担う中部地方整備局といたしましても大変喜ばしく思っています。
さて、昨年は3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」によって、2万人近くの方々が亡くなられたり行方不明となられており、未だに多くの方々が避難生活を余儀なくされています。また、台風12号、15号による豪雨災害では西日本を中心に甚大な被害を被りました。
これらの大規模な自然災害は、これまで整備されてきた社会資本に対し、多くの課題を投げかけています。
我々、土木技術者の使命は、現在及び将来にわたって国民が安心して豊かな生活を営むことができる社会を構築するため、土木の原点に立ち返り、東日本大震災の教訓をしっかりと検証して、大規模な自然災害へ立ち向かうための社会資本整備や危機管理等のソフト対策を計画的に進めていくことであると改めて強く感じています。
東日本大震災から早期の復旧・復興を成し遂げるとともに、大規模自然災害に対して強靱な国土づくりをより一層推進するため、今大会のテーマは「地域の復興、日本の再生 ?土木工学が果たすべき役割?」といたしました。
強靱な国土づくりの推進のため、全国から集まる土木技術者の活発な議論を期待しています。
一方、東日本大震災と同様のメカニズムで発生する海溝型巨大地震「東海・東南海・南海地震」は、首都圏から西日本にかけ甚大な被害をもたらすことが予想されます。
これに対する備えが我が国にとって大きな課題となっていることを踏まえ、大会の2日目である9月6日(木)には、「巨大災害とどう向き合うか ?東海・東南海・南海地震への備え?」と題したシンポジウムを企画しました。
このシンポジウムでは、産・官・学・民の各分野で活躍しているパネリストを招いて、今後想定される巨大地震に備えて、土木工学が果たすべき役割についてディスカッションしていただくこととしています。このディスカッションでは、巨大地震に備えた実践的な議論を期待しています。
こうした震災対応に加え我が国は、複雑多様化する社会・経済に的確に応えるとともに、少子・高齢化や地球規模の環境問題にも適切に対応し、「持続可能で活力ある国土・地域づくり」を推進することが求められています。大会では、学術講演、研究討論会でこれらの多様な対応等についての報告・討論をするとともに、百周年記念討論会を通じて、これまでの土木(Civil Engineering)の歩みを振り返りつつ、その原点とも言える「自然と社会への貢献」に立ち返り、豊かさを実感できる社会づくりに向けて、どのように土木技術者は貢献すべきかを十分に考えていきたいと思います。
開催地である名古屋市は、尾張徳川家の城下町として栄え、物流の要として海と名古屋城を結ぶ運河などの土木遺産が残されています。戦後は、復興のシンボルとなった2本の100メートル道路が整備され、家康が計画した碁盤割り地区は、整然とした大都市のビジネス拠点となっています。
一方で、名古屋市を中心とする中部地方は、昭和34年の伊勢湾台風や平成12年の東海豪雨による激甚な大災害等、過去幾度となく大災害に見舞われながらも、充実した陸海空の社会基盤をベースにして自動車関連産業をはじめとする我が国の「モノづくり」産業が大いに発展してまいりました。
多くの土木技術者がこの社会基盤整備が支えてきた歴史ある名古屋の地に集い、活発な技術交流によって本大会が成功することを祈念いたしましてご挨拶といたします。
中部地方での開催は、平成16年以来8年ぶりとなりますが、学会最大の行事である全国大会をこの地で開催することは、中部地方の社会資本整備を担う中部地方整備局といたしましても大変喜ばしく思っています。
さて、昨年は3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」によって、2万人近くの方々が亡くなられたり行方不明となられており、未だに多くの方々が避難生活を余儀なくされています。また、台風12号、15号による豪雨災害では西日本を中心に甚大な被害を被りました。
これらの大規模な自然災害は、これまで整備されてきた社会資本に対し、多くの課題を投げかけています。
我々、土木技術者の使命は、現在及び将来にわたって国民が安心して豊かな生活を営むことができる社会を構築するため、土木の原点に立ち返り、東日本大震災の教訓をしっかりと検証して、大規模な自然災害へ立ち向かうための社会資本整備や危機管理等のソフト対策を計画的に進めていくことであると改めて強く感じています。
東日本大震災から早期の復旧・復興を成し遂げるとともに、大規模自然災害に対して強靱な国土づくりをより一層推進するため、今大会のテーマは「地域の復興、日本の再生 ?土木工学が果たすべき役割?」といたしました。
強靱な国土づくりの推進のため、全国から集まる土木技術者の活発な議論を期待しています。
一方、東日本大震災と同様のメカニズムで発生する海溝型巨大地震「東海・東南海・南海地震」は、首都圏から西日本にかけ甚大な被害をもたらすことが予想されます。
これに対する備えが我が国にとって大きな課題となっていることを踏まえ、大会の2日目である9月6日(木)には、「巨大災害とどう向き合うか ?東海・東南海・南海地震への備え?」と題したシンポジウムを企画しました。
このシンポジウムでは、産・官・学・民の各分野で活躍しているパネリストを招いて、今後想定される巨大地震に備えて、土木工学が果たすべき役割についてディスカッションしていただくこととしています。このディスカッションでは、巨大地震に備えた実践的な議論を期待しています。
こうした震災対応に加え我が国は、複雑多様化する社会・経済に的確に応えるとともに、少子・高齢化や地球規模の環境問題にも適切に対応し、「持続可能で活力ある国土・地域づくり」を推進することが求められています。大会では、学術講演、研究討論会でこれらの多様な対応等についての報告・討論をするとともに、百周年記念討論会を通じて、これまでの土木(Civil Engineering)の歩みを振り返りつつ、その原点とも言える「自然と社会への貢献」に立ち返り、豊かさを実感できる社会づくりに向けて、どのように土木技術者は貢献すべきかを十分に考えていきたいと思います。
開催地である名古屋市は、尾張徳川家の城下町として栄え、物流の要として海と名古屋城を結ぶ運河などの土木遺産が残されています。戦後は、復興のシンボルとなった2本の100メートル道路が整備され、家康が計画した碁盤割り地区は、整然とした大都市のビジネス拠点となっています。
一方で、名古屋市を中心とする中部地方は、昭和34年の伊勢湾台風や平成12年の東海豪雨による激甚な大災害等、過去幾度となく大災害に見舞われながらも、充実した陸海空の社会基盤をベースにして自動車関連産業をはじめとする我が国の「モノづくり」産業が大いに発展してまいりました。
多くの土木技術者がこの社会基盤整備が支えてきた歴史ある名古屋の地に集い、活発な技術交流によって本大会が成功することを祈念いたしましてご挨拶といたします。
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Last modified: 2012-07-30 00:09:18