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stereo 2012 - 第51回日本定位・機能神経外科学会

Date2012-01-20

Deadline2011-10-20

VenueTokyo, Japan Japan

Keywords

Websitehttps://stereo51.umin.ne.jp

Topics/Call fo Papers

第51回日本定位・機能神経外科学会を、平成24年(2012年)1月20日、21日に東京で開催させていただきますことを大変光栄なことと存じます。本会は日本の脳神経外科のsubspecialty のなかで最も歴史のある学会で、これまで数多くの国際的業績を生み出してきました。第1回は1963年に日本定位脳手術研究会として京都で開催されましたが、欧州や米国の定位機能神経外科学会が創設される遙か以前のことです。それに先立つ1959年に創刊された日本脳神経外科学会機関誌 Neurologia medico-chirurgica では、記念すべき第1巻の最初の論文が The Surgical Treatment of Abnormal Involuntary Movements というものです。これらは日本における機能神経外科分野の奥の深さを示すもので、現在の本学会の会員数は世界中の定位機能神経外科学会の中で最も多くなるまでに発展しました。さらに、現在では定位機能神経外科以外の脳神経外科分野でも必要不可欠となっている多くの技術が我々の領域から発展したと行っても過言ではありません。すなわち、ナビゲーション手術、術中モニタリング、神経内視鏡、術中 MRI 画像、覚醒下手術などが挙げられます。このような背景には我々が培ってきた ”Stereotactic mind” とでも呼べる、低侵襲、正確さ、機能重視というような脳神経外科の真髄に通じる精神が定位機能神経外科に根付いているからだと思います。

本会創設50年を節目に新たな半世紀の始まりとして、今後、これまでの Paradigm が常に真実かどうかという疑問を持ち続けることは極めて大切です。医学の歴史を振り返ると20-30年程度で常識が覆ることは少なくありません。日本の常識が必ずしも世界中普遍的とも限りません。このような意味で広い視野で虚心坦懐にさまざまな情報を取り入れることは極めて大切です。そこで海外からは4名の演者を予定しております。Focused ultrrasound による定位脳手術の先駆者で thalamocortical dysrhythmia という概念を提唱しておられる Zurich の Daniel Jeanmonod 先生、Neuromodulation の最先端を開かれている Chicago のRobert Levy 先生、そしてアジアからは上海の Bomin Sun 先生と韓国の Byung Chul Son 先生に来日を御願い致しました。この国際化の時代においてでさえ日本と各国とに大きな差異があることを知るためのよい機会になろうかと思います。

本会では「優しさと あくなき探求心を、Per Ardua ad Alta 」ということをモットーとさせていただきました。医療者の「優しさ」とは常に技術や知識を吸収し医学の発展に寄与するための努力を惜しまないことです。「Per Ardua ad Alta」は「困難を乗り越えてより高きを目指そう」という意味です。つらくて折れそうになったとき、これらの言葉を思い出すことで、元気をしていだければと思います。

本会は例年どおり日本てんかん外科学会との連続して開催いたします。また、日本てんかん外科学会との合同教育セミナーは1月20日終日を予定しています。会場の東京ステーションコンファレンスは交通の利便はよいのですが、周辺宿泊施設が充実しておらずご不便をおかけすることをお詫びいたします。全員懇親会は東京駅八重洲北口直結の大丸東京の最上階にあります Xex Tokyo というやや趣向を凝らした場所で行うことにしました。東京らしい夜景をお楽しみいただきながら懇親を深めていただければさいわいです。

第35回日本てんかん外科学会会長の川合 謙介先生とともに、多くの方々の御参加を心よりお待ち申し上げます。




第51回日本定位・機能神経外科学会
会長 平 孝臣
(東京女子医科大学 脳神経外科学講座)

Last modified: 2011-11-15 17:23:57